Kindle Unlimitedで無料で読める投資の名著

はじめに

いつの時代にも市場に出まわる投資本というのはうさんくさいものやたまたま儲かった個人が書いた内容が薄いものが多く出回ります。

買ってみて、なんとなく儲かる気分にはなれるけど、実際に運用成績は良くならない。

そんなお悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか。

今回はそのような方のために、時代に左右されない古典的名著の紹介をしようと思います。

しかもこれらはKindle Unlimitedに入れば無料で読めるものばかりです。

一冊読めば月額の元が取れるものばかりなので集中的に勉強したい際に読まれてはいかがでしょうか。

それでは早速紹介しましょう。

投資家の誰もが名前は知っている古典的名著 賢明なる投資家


最初に紹介するのはやはり言わずと知れた古典的な名著「賢明なる投資家」

伝説の投資家ウォーレン・バフェットが師と仰ぐベンジャミン・グレアムが書いた一般投資家向けの本です。

ファンダメンタリストに重要な安全域 という重要概念を提唱しました。

ポートフォリオの組み方、投資のスタンス(積極投資or消極投資)、業界の分析方法、証券分析の方法等

ファンダメンタリストの核になるものを網羅しています。

より専門的な書籍として同著者の「証券分析」がありますが、こちらはKindleでも5000円を超える価格となっています。

幅広い角度から学べる バフェットからの手紙

先ほどはバフェットの師の本でしたがこちらはバフェット関連本。彼自身は本を書きませんが、彼の会社バークシャハザウェイの年次報告書でバフェットは毎年投資家へ重要な考え方を伝えています。

そのバフェットからの手紙(年次報告書)をまとめたのがこの本です。

懸命な投資家は、投資をするという証券に焦点が当たる記載が多いのですが、こちらは経営自体に焦点を当てた記載も多いです。

たとえばコーポレートガバナンスなどにもページが割かれており、これを読むことで投資先の経営者がまともな経営をしているかを評価できるようになります。

懸命な投資家を補完する意味でもファンダメンタリストの必修教科書といえるでしょう。

テクニカル分析の決定版 ”マーケットのテクニカル分析”

書かれて30年以上読まれ続けたテクニカル分析の名著ジョンJマーフィー「先物市場のテクニカル分析」の改定版。

テクニカル分析は、かつては占いや迷信的なものと変わらないという批判を受けました。

現代では人間の心理が集合してできるのがチャートでありそれには必ずパターンができるというのが定説であり、

いわゆるファンダメンタリストであっても株式を買うタイミングを見計らうための必修科目。

その最も古典的な教科書が先物市場とテクニカル分析であり、従来からチャートのすべてが学べると評判でした。

唯一の欠点が先物市場のテクニカルに特化していることであったが、この改定で株式市場への分析も加わり完璧になりました

Unlimited対象外のものを含めてランキングを付けたとしてもテクニカルを学ぶならこれの上にくるほどのものはないといえる名著です。

多数のプロトレーダーから学ぶ ”マーケットの魔術師”

読み物としても単純に面白いと評判のマーケットの魔術師。

基本的にインタビュー形式でとんでもない投資家の投資への考え方が書かれた本です。

登場する投資家の実績が序文にありますが、引用しましょう

  • 3万ドルから8000万ドルにしたトレーダー
  • 5年連続して3桁%のリターンを上げたファンドマネージャー
  • 過去7年間平均25%のリターンを上げたトレーダー

彼らに一貫していることは、自分たちのルールを持っており、そのルールを確実に守れること

主に投資心理の話なので、かなり古い本ですが今も古さを感じません。

投資心理学の決定版 ”ゾーン”

少し内容が難しいのですが、投資心理に焦点を当てた本といえばこれ。

マーケットの魔術師で挙げたことの繰り返しになりますが、規律の重要性をこれでもかというくらい説いています。

実は著者のマーク・ダグラスがなくなった後、ビジネスパートナーでもあった彼の奥さんにより改定版が出版されています。(基本的には本人が書いたものをベースにした出版です。)

値動きの仕組みやトレードの仕組み、市場参加者といった基本的な事柄を掘り下げて、

株価が誰の思惑で動くのかというメカニズムを詳細に説明されます。

また、ドローダウン(資産の最大下落)をどう管理するのかという視点もこの本で重要な概念化と思います。

20世紀最高のストックピッカー テンプルトン卿の流儀

バリュー投資家の中でも名高いテンプルトン卿の著書

バリュー投資ということもあり、グレアム・バフェットと重なるところも多いですが、分散投資を押すなど違う部分も見られます。

PEG(PER/成長率)を積極的に導入した投資家でもあります。

終わりに

いかがだったでしょうか。

今回は、投資の名著を概略するために簡潔な説明になりましたが、どの著書も読めばワンランク上の投資を目指せるものばかりです。

休日に集中的に読んでみるのもよいのではないでしょうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

公認会計士。毎四半期、数百社くらいの決算資料を趣味で読みながら特徴的な決算について解説しています。「〇〇最終大幅赤字」といった表面的な報道があまり好きではなく、しっかり中身を語りたい。業界別に企業を比較しながら優良企業の強みにせまります。海外業務中心なので米国企業も強め。